BioChemi Labは、法務省が推進する「Myじんけん宣言」プロジェクトに賛同し、人権を尊重する行動についての宣言を行います。
すべての人が自分らしく働き、生きていける社会の実現に向けて、情報メディアとしてできることを宣言します。
BioChemi Labとは


任期付きの研究員って、立場が弱くて声を上げにくい気がします…
BioChemi Labは、生命科学・医学系の研究者がキャリアの不安を抱えたまま孤立しないよう、正確な情報を届けるメディアです。
バイオ・創薬・基礎医学領域の研究に携わるポスドクや特任助教、任期付き研究員が主な読者です。
編集メンバー自身がアカデミアの出身であり、研究者が置かれている状況を体験として知っています。
キャリア情報の発信にあたっては、文部科学省やNISTEPの公的データを活用しています。根拠のある情報だけを扱う姿勢は、読者の判断を尊重するための前提条件です。
研究の世界では、キャリアについて相談すること自体がタブー視される空気があります。「研究を辞めるのは逃げだ」という無言の圧力が、選択肢を狭めている現実は見過ごせません。



どんな進路を選んでも、それは研究者個人の権利です。その権利を守るための情報基盤でありたいと考えています。
BioChemi Labは、研究者一人ひとりのキャリア選択の自由を支える情報メディアです。
なぜ人権宣言をするのか
研究者のキャリア問題は、労働者の権利と深く結びついています。
任期付き雇用の不安定さ、長時間労働の常態化、ハラスメントの黙認。これらはすべて、人権に関わるテーマです。
情報メディアとして研究者のキャリアを扱う以上、こうした問題に対する姿勢を明確にする責任があると考えました。
- 任期付き研究員の雇い止めが、キャリア形成の機会を奪っている
- 研究室内のパワーハラスメントが表面化しにくい構造がある
- 外国人研究者が言語や制度の壁によって不利な立場に置かれている
- 出産・育児と研究の両立が困難な環境が放置されている
- メンタルヘルスの問題を抱えても相談先が見つからない
- 労働者としての権利を知らないまま不利な条件を受け入れている
研究者は「専門職」として扱われる一方で、労働者としての保護が手薄になりやすい立場にあります。雇用保険の加入状況すら把握していないケースも珍しくありません。
制度を知らないことで不利益を被るのは、情報格差がもたらす権利の侵害です。知る権利が守られていない状態を放置したまま、キャリア支援を名乗ることはできません。
情報を届けることは、権利を届けることと同じだと私たちは考えています。



研究者のキャリア問題を「個人の努力」の話で終わらせたくありません。構造の問題として向き合う姿勢を宣言します。
研究者が労働者としての権利を正しく理解し、自分の意思でキャリアを選べる社会を目指します。
「宣言」という形をとるのは、社内の意思統一にとどまらず、読者や社会に対して私たちの姿勢を公にするためです。外から見える場所に立つことで、自らの行動にも責任が生まれます。
私たちの宣言
すべての研究者が、自らの意思でキャリアを選び、尊厳を持って働ける社会の実現に貢献します。
BioChemi Lab編集部は、生命科学・医学系研究者のキャリアを支える情報メディアとして、人権を尊重する行動を以下のとおり宣言します。
研究者が置かれている雇用環境には、構造的な不平等が存在します。この不平等に対して無関心でいることは、情報を扱うメディアとして許されない姿勢です。
- 研究者の知る権利を守り、キャリアに関する正確な情報を届けます
- 年齢・性別・国籍・障がいの有無にかかわらず、すべての読者に公平な情報を提供します
- ハラスメントや差別を容認・助長する表現をコンテンツに含めません
- 読者のプライバシーと個人情報を適切に保護します
- 労働者の権利に関する情報を積極的に発信し、制度の周知に努めます
- メンタルヘルスに配慮した情報発信を行い、相談先の案内を充実させます
この宣言は、掲げて終わりではありません。日々のコンテンツ制作と編集方針のなかで、一つひとつ実行していきます。



宣言を公にすることで、私たち自身が常に立ち返る基準をつくりました。読者の目があることが、最大の推進力です。
BioChemi Labの具体的な取り組み





宣言の内容はわかりました。実際にはどんなことをしているんですか?
1. 労働者の権利に関する情報提供
研究者の多くは、自身が労働関連法規の保護対象であることを十分に認識していません。雇用保険、傷病手当金、有給休暇の取得権など、基本的な制度の存在すら知らないケースがあります。
BioChemi Labでは、こうした制度をわかりやすく解説する記事を制作しています。制度の仕組みだけでなく、研究者が実際に利用する場面を想定した具体的な手順まで踏み込んで説明します。
- 雇用保険・失業給付に関する解説記事の制作と更新
- 傷病手当金や労災保険など、健康に関わる制度の周知
- ハローワークやキャリア相談窓口の利用ガイドの提供



「制度を知っていれば使えた」という後悔を一つでも減らすのが、この取り組みの目的です。
2. ハラスメント防止に向けた情報発信
研究室という閉じた空間では、指導教員と学生・ポスドクの間に大きな権力格差が生まれやすい構造があります。アカデミアにおけるパワーハラスメントは、被害者が声を上げにくいことが問題の深刻さを増しています。
BioChemi Labでは、ハラスメントに関する相談窓口の情報や、被害を受けた場合の対処法を記事として公開しています。問題を個人の我慢で片付けず、制度的な解決策を示すことを重視しています。



ラボ内のことって、外部に相談していいのか迷います…



迷う必要はありません。大学のハラスメント相談窓口や労働基準監督署など、外部の相談先は複数あります。
3. 多様性を尊重したコンテンツ制作
研究者のバックグラウンドは多岐にわたります。年齢、性別、国籍、家庭環境によって、一人ひとりキャリアの選択肢が異なるのは当然のことです。
記事の制作にあたっては、特定の属性を前提としない表現を心がけています。「研究者はこうあるべき」という画一的なキャリア観を押し付けるのではなく、多様な選択肢を並列で提示する構成にしています。
誰かの「正解」が、別の誰かにとっても正解とは限りません。読者が自分自身の基準で判断できる記事をつくります。
4. メンタルヘルスへの配慮
キャリアの不安は、精神的な負担に直結します。任期満了が迫るなかで次のポストが見つからない状況は、大きなストレス要因です。
BioChemi Labでは、キャリアに関する情報提供だけでなく、メンタルヘルスの相談窓口についても情報を掲載しています。不安を感じたときに頼れる先があることを伝えるのも、メディアの役割です。



キャリアの悩みとメンタルヘルスは切り離せないテーマです。情報を届ける側として、両面からのサポートを意識しています。
5. プライバシーと個人情報の保護
読者から寄せられるお問い合わせやアンケート回答には、個人的な状況に関する情報が含まれることがあります。
こうした情報は編集チーム内で厳格に管理し、本人の同意なく第三者に開示することはありません。記事の事例紹介においても、個人が特定されない形での掲載を徹底しています。
6. 差別的表現の排除と公正な情報発信
情報メディアが発する言葉は、読者の認識に影響を与えます。BioChemi Labでは、記事の制作過程で差別的な表現や偏見を助長する記述がないかを確認するチェック体制を設けています。
特定の性別や年齢、国籍を前提とした表現は使用しません。「研究者」という呼称ひとつをとっても、そこに多様な人が含まれていることを忘れずに発信します。



外国人研究者向けの情報もあるんですか?



現時点では日本語での発信が中心ですが、外国人研究者が利用できる制度の紹介は今後強化していく予定です。
6つの取り組みを通じて、研究者の人権が守られる情報環境の整備に貢献していきます。
編集方針との関連
BioChemi Labの編集方針は、人権宣言と地続きの関係にあります。「読者の判断を歪めない」という原則は、情報の品質管理であると同時に、読者の知る権利を守る行為でもあります。
公的データの活用、出典の明記、複数の選択肢の並列提示。これらの編集ルールは、読者が自らの意思で判断できる状態を保証するために存在しています。
編集方針を守ることは、読者の尊厳を守ることです。
編集の独立性と公正性を維持することが、人権尊重の基盤であると位置づけています。



編集方針がどこに書いてあるか教えてもらえますか?
今後の取組
| 取組内容 | 目標時期 |
|---|---|
| 研究者向け労働者の権利ガイド記事の新設 | 2026年中 |
| ハラスメント相談窓口一覧ページの整備 | 2026年下半期 |
| 外国人研究者向け制度紹介コンテンツの制作 | 2027年上半期 |
| メンタルヘルス関連の相談先案内ページの拡充 | 2027年上半期 |
| 人権宣言に関する活動報告の公開 | 年1回(継続実施) |



宣言の実効性は、行動で証明するものです。進捗はサイト上で報告していきます。
宣言情報
| 宣言名 | Myじんけん宣言 |
|---|---|
| 宣言日 | 2026年3月20日 |
| 宣言者 | BioChemi Lab編集部 |
| 登録先 | 法務省「Myじんけん宣言」 |
本宣言は、法務省「Myじんけん宣言」プロジェクトに登録しています。